大学業務と研究
2013-08-06


昨日の追試2日目の試験監督業務にて、13年度春学期の大学業務が終了しました。 今年から学部長補佐職を拝命したため、この春学期は大学業務にかなり忙殺されてしまいました。 体力的にはまだ不安もあるのですが、遅ればせながら、そろそろ夏の研究体制に移行しようと、気持ちを切り替えているところです。 (これが、なかなかに難しいですね…)

かつて同職にあった父にも言われたのですが、大学教員の仕事には「研究」と「教育」という2つの車輪があるとよく例えられます。 この2つの車輪がバランスよく回らなければ、大学という研究・教育機関は前には進まないということなのでしょう。

ただ最近は、これらに加えて、さらに「大学業務」を切り離して考えるべきかと思われます。 これまでは「教育」の一部に「大学業務」も位置づけられていたのでしょう。 しかし、いずれの大学でも、講義やゼミといった純粋な「教育」の負担ももちろん増える一方で、教育懇談会、学生就職支援や高校訪問・オープンキャンパスなどなど、様々な「関連業務」が増えていると聞き及びます。 関学大はまだマシな方かとは思いますが、先輩教員の方々からは、とみに関連業務や会議が増えて来たと伺っております。

教員の仕事が2輪から3輪になって、はたして上手く前に進むのでしょうか。 大学からお給料をいただいている身であまり苦言を呈する気はありませんが、なんにせよそのバランスの取り方に問題があると感じます。 どれかが突出してしまってバランスを崩せば、教員個人も大学自体も上手く回らなくなってしまうのではないでしょうか。

その昔、私の子どもの頃にはミゼットなどのオート三輪がありましたが、最近はまず見なくなりました。 その原因をよく知りませんが、大学教員の行く末もこのようなことにならないことを祈りたいものです。

[担当者のつぶやき]

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